2012年1月29日日曜日

カタール・Qatar


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カタールはペルシャ湾の南岸に位置する、カタール半島のほぼ全域を領土とする国家で、首都はドーハ。日本人は大体「ドーハの悲劇」として首都の名前を知っているだろう。しかし、〜の悲劇とかいうおまけ付きで名前を知られている都市ってそうそうないよね。南でサウジアラビアと接し、北西はバーレーンに接している。

民族はQatari(アラブ系)、他のアラブ系民族、インド系、フィリピン系が多いらしい。だから割にアジア系も多い。人口は140万人ぐらいだから福岡市ぐらいの人口だ。そのうち約半分がドーハに住んでいる。

政治的には君主制に近いものとなっていて、いくつかの有力家系がポストを独占している、らしい。

経済はオイルマネーと、中東一の金融センターとしての機能が支えており、一人あたりGDPは2011年で3位(日本16位)と日本より稼いでいる。名目GDP全体としては56位で京都府と同じぐらい。首都ドーハにはエッジの効いたニュースメディアとして有名な(そして何かと世間を騒がす映像が流れることで有名な)アル・ジャジーラがある。それ以外にもタリバンの対話窓口もある。文化的にも政治的にも経済的にも、中央アジアとアラブがぶつかりあうところ、というイメージか。


ロードレースの話をしよう。

Tour of Qatarの話になる。それは、路面と砂漠と嵐と選手から構成されている一種の化合物だ。

カタールはUCI Asia Tour High Classのレースだが、ヨーロッパのプロツアーのチームも多く参戦する。トレーニングレースとしては、その暖かい(暑い)気候と、ど平坦の直線路、強烈な風は春のクラシックのためのビルドアップに最適だからだ。
スポンサーにはQatar Airways、Exon Mobil、Mitsubishi Motorsなどとあるので、うなるほど予算もありそうだ。選手の間ではホテルが素晴らしいがレースは地獄だとのもっぱらの評判。梅丹本舗チームとして一度参戦している都貴さんによると、横や向かい風もきついが、一度追い風になるとそれだけで時速80キロを超えて、全くギヤが足らなくなり、ひどくきつかったとのことだ。

多分、我々のチームとしてはアレックスと吉田という二大スプリンターに懸けることになろう。二人を少しでも集団で楽して、生き残ることがまずは目標です。
今回ばかりは(筋肉で)体重を10キロ増やしたい。。。