レースの世界でうまくいかなかった時には、たらればが多く心に浮かぶ。勝負の世界にはたらればはない。しかしながら、まさに敗れた時に浮かぶたらればは、実際に流された血を反映したもので、その舞台でしか得られない貴重な傷。それは勲章であり、次に向けて見過ごされてはならない傷である。舞台に立たないと傷さえつかない。
今回の反省
・ポジションを作る時間。やはり1週間は少し足りなかった。機材面の準備の事情から、少しずつポジション作りが遅れた。これは、身体を慣らすのと、エアロダイナミクス、パワー発揮のための最適化の時間が足りないことを意味した。さらなる余裕をもったスケジューリングが求められる。
・現場スタッフとのより密なコミュニケーション
特に一般のスタッフとは、全てテストしておく。自分の当たり前は人の当たり前でない。計画しておいたことを失敗すると、試合中の動揺が大きく、取り返しがつかない。不確定要素は徹底的に除く。イメトレも大事。
・パワーメーターのゼロは確実に校正
どうも気温変化からか、表示される値が高止まりしていた。以前にも経験があったのだが、アップ段階でそれほど感覚と差がなかったので油断した。スロープは2回校正したので、問題なかったと思う。
感覚を信じるために、ペース配分、ブラインドの練習を積んでおくこと。
全日本ロードへ向けて、精進しようと思います。