一週間近くかかって、ようやく全日本選手権のことを書くための心づもりというようなものができてきました。結果としては、12周回中半分ちょいでリタイヤという結果で、優勝を狙うという選手としては落差の大きい結果になり、ずいぶん周囲の人たちを心配させてしまったようです。自分の中では予想の範囲内ではあったのですが、改めて結果を受け取ると、涙が出るとか、激しく感情がかきたてられるとか、意識的な部分とは別の深い部分で、なにかすっぽ抜けたようなものが感じられ、この一週間は我慢してそれを放っておくという作業をしています。意図的に何かを放出せずに放っておくというのも、選手としてはなかなか難しい作業で、ある種ここで自己破壊的なトレーニングを行うほうが易しいように感じます。ある程度疲労が溜まってくると、疲労のために疲労に鈍感になっていくことで、更に疲労を無視して突き進むことができるようになっていくというようなスパイラル状態が人間にはありますし、時にはそれがピーク状態を目指すためには必要なのですが、ここ数日完全に休養をとって、改めて前半の疲労を実感します。朝起きて身体が軽いとはどういうことだったのか、自分の中の定義がシーズンが進むに従って、一目盛ずつずらされていっており、改めて本当の休養を通してどれぐらいずれたのかを認識した次第です。
六月に入って、四月からの連戦での抜きどころをうまく見つけられず、休むべきところを休めなかったことで、体調の振幅が徐々に大きくなってきていました。ある日は練習の途中で全く身体が動かず、挫折する日もあるかと思うと、その数日後には絶好調といえるパフォーマンスを示したりといったことが起こり始めてきていました。全日本選手権の日は。。。。あまり良くない日だったようです。
後半戦は八月のツアー・オブ・ユタ(アメリカ、2.1)から始まる予定です。初の高地レースということで、取り組み方に工夫が必要になりそうです。経験、知見のある方は、こっそりアドバイスをささやいていただけると嬉しいです。