皆さま、ブログでは絶望的なスパンでご無沙汰しています。
あれよあれよという間にUCIレースのシーズンが終わってしまいました。この後台風で開催が危ぶまれている埼玉と、生口島にて行われる学連のレースに出場する以外はレースもないので、かなり頭のスイッチを切っています。ちょっとならいいわな。。。と思ってこの数日久しぶりに好きなだけ食べて飲んでをしていたところ、かえって体調が安定してきた感があり、本当にピークコンディションの時の体調は両刃の剣というか、ギリギリを渡っていたことを実感しました。心なしか寒さにも耐性が戻ってきた気がします。(←なんか北京で風邪引いてから寒さに弱い感じがしていたので)
今回受講したのは、いわゆるファンクショナルトレーニングというタイプのトレーニングに対するアプローチの仕方です。
こんな感じで、不安定な状況を作った上で、ペダリングに利用する筋肉を上手に稼働させる練習をしたり
こんな感じで、バランスディスクに綺麗に飛び乗る(写真は飛び乗る直前)練習をして、芯を意識するトレーニングを行ってきました。
ひとつひとつの動作を丁寧に見てもらいながら実感したのは、自転車で必要な身体の使い方の1.エッセンスを抜き出し、2.強調することで、ごまかしが効かない動作が考案されている、ということですね。
自転車には元々それなりに安定化装置がありますよね。速度をつけると、車輪が周ることで慣性モーメントで安定しますし、フォークレイク云々で力学システム的に外乱を受けてもそこそこ大丈夫だったりとか。
身体の方でも骨盤ー背骨ー胸郭周りなど、いわゆるコアの筋肉をうまく使うと自然と身体が安定したり、大きな筋肉を稼働して長持ちする、さらに故障を減らすといった効果が期待できる動かし方があって、非常に大事なのは知られるところです。
難しいのは、自転車の安定化装置に頼っていると、そこの身体の使い方がいい加減でも、結構なんとか走れるところで、うまく意識を出来るようになったり、天才(プロはこれが多い)は最初からできたりと、良い動かし方はなかなか難しい。
安藤コーチが考案されている動作は、良い身体の使い方を意識できないとまず形すらおぼつかない難度でできています。そこに頼れる安定化装置はありません。しかし、アドバイスを受けながら、身体感覚を模索していると、ふと出来るようになってきます。そして体得した感覚を忘れないようにしながら、自転車に戻ると、ペダリングに明らかな改善が見られました。
「ダウンヒルでこの感覚ができいるときはまともに下れるようになったな」とか、「ペダリングでつかれにくいよな」という身体の使い方を再現すると、ぽんっと出来る動作が多かったです。つまり、確かにエッセンスはバイクと同じ。しかし抜き出されているぶんシビア。テストで苦手分野のドリルを解きまくっている感覚?かな。
安藤コーチとお話していると、「天才選手ではないがゆえに技術を言語化する必要に迫られた」と語っていたところが個人的にすごく共感するところでした。
最後にパチリと。ありがとうございました!