つづき
各チームのエース級が入った影響から後方の集団も完全に一度止まったようで、5分までは一気にタイム差が拡大。淡々と回します。この中で勝負があるとすれば。。。といった感じでお互いを探りあいながらも順調に歩を進める逃げ集団。コース的にも一旦リセットがあるのは必定ですが、後方が無理やり追いつく展開になれば、前待ちが圧倒的に有利な展開になると考えました。いずれにせよ、人数が多すぎるので逃げ集団内でも、どこかでまた絞られるはず。
しかし、愛三の二選手が集団に戻ってから様子が変わり、タイム差はじわじわと縮小傾向へ。特にやはり下りで詰められるようで、登りでペースを上げるも徐々に逃げ切りが厳しくなってきました。メンバーがメンバーだけに逃げ集団もペースアップしたり、アタックがかかったりと不安定に。しかし、残り距離もまだまだということで集団を完全に崩壊させるようなアタックには誰も出ることなく、一旦集団は一つに。
愛三その他も余裕があれば終盤に捕まえてその勢いでゴールをうかがうということもできたのでしょうが、(そのほうが、逃げ集団内に入った有力選手の終盤のアクションを封じ込めやすい)中盤の時点で詰め切らなくてはチームごと崩壊して終わるということもあったと思われ、早めの吸収になったかと思います。当然次の逃げ集団を決めるべく集団は活性化。逃げを捉える最後のプッシュで後方から来たメンバーにもやや疲労の色が見えたため、有力なスプリンターを抱えていないアンカーとしては、ここでの削り合いを厳しくしながらさらに攻撃的な逃げを作るのが重要です。狙い通り集団もばらけ始めました。
内間選手が鋭く飛び出し、力強く踏んでいったところで事件が。その前から何度か女子の集団を追い抜くことがあったのですが、男子の集団がちょうど女子のゴールにぶつかりそうだということでコミッセールが集団を強制停止。遅れていた選手まで全員復帰してちょうど3分ほど完全停止することに。
レース運営上しょうがないことは重々承知なのですが、これで完全にレースの質が変わったことは事実。240kmのレースがしんどいのは、240kmを連続で一気に走りきるからであって、ちょいちょい休みをいれればそれなりに誰でも走れることは、ロングの経験がある人なら実感できることだと思います。ここで集団は一旦完全に回復し、よーいドンで残り80kmをレースする準備ができたわけです。
似た状況を、大学時代の全日本学生個人ロードレースで体験しています。この場合、僕はプロトンに取り残される側だったのですが、残り距離をみて有力な逃げ集団をチームメイトと共に徐々に追い込んでいく状況にありました。ところが偶然にもコース内で火事があり、消防車が通るまでかなりの時間停止を強いられます。
その後、残り距離が少ない状況で十分に回復した逃げ集団は息を吹き返し、全力でローテーションを回したため、こちらも全力で追走したものの追いつくことはありませんでした。悔しい思い出です。そういうことも含めてロードレースではありますね。ヨーロッパのレースとかでも踏切などで似たようなことが起こります。
レース再開後、なかなか元気になった集団を崩せないのに苛立ちながらも登りで無理やり集団をコツコツ引き伸ばす工作あるのみ。常にアンカーから攻撃をしかけながらも決定打はなく、ラスト2周に入ってやや静かに。
そしてラスト1周に入ったところの平坦区間でミス。10人ちょいの先行に入ったのが井上選手のみ。やや他チームとお見合いして集団との差がするすると開いていくことに。井上選手はアシストのために集団に戻ってまで牽引、初山選手と僕を残して他のメンバーも逃げとの差を詰めようとします。
登り手前で30秒とかなり厳しい差だな。。。と思っていたところで畑中選手の強力なアタックがあったため、追走を開始。少し遅れて追走にきた鈴木譲選手と龍選手とともにとりあえず先頭集団には追いつきました。少し遅れて窪木選手も到着。
たどり着いてみると、Team UKYOの独壇場といっていい状況。初山選手がさらにその後にブリッジしてくるも、定石通り土井選手と畑中選手が代わる代わる波状攻撃を仕掛けます。追走に入ると窪木選手が完全に食らいついてくる状況で完全に詰みました。
自分はラスト1kmで脚を使い切り、集団内の初山選手にあとは託すのみ。残念ながら初山選手も勝利ならず。今年の全日本が終わりました。
終盤になっていくつかミスが出たのがよろしくなかったかと思います。持てるカードの中ではかなり正しく動けたように思うし、力は出し切ったのですが、最後にUKYOのベテラン勢の勝負勘にやられた感があります。ニュートラルのことは不満ですが、それを抜けばギリギリどのタイプの選手にもチャンスがある面白いコースでした。
また来年に向けてコツコツやっていくしかありません。今後も変わらぬ応援をよろしくお願いします。
各チームのエース級が入った影響から後方の集団も完全に一度止まったようで、5分までは一気にタイム差が拡大。淡々と回します。この中で勝負があるとすれば。。。といった感じでお互いを探りあいながらも順調に歩を進める逃げ集団。コース的にも一旦リセットがあるのは必定ですが、後方が無理やり追いつく展開になれば、前待ちが圧倒的に有利な展開になると考えました。いずれにせよ、人数が多すぎるので逃げ集団内でも、どこかでまた絞られるはず。
しかし、愛三の二選手が集団に戻ってから様子が変わり、タイム差はじわじわと縮小傾向へ。特にやはり下りで詰められるようで、登りでペースを上げるも徐々に逃げ切りが厳しくなってきました。メンバーがメンバーだけに逃げ集団もペースアップしたり、アタックがかかったりと不安定に。しかし、残り距離もまだまだということで集団を完全に崩壊させるようなアタックには誰も出ることなく、一旦集団は一つに。
愛三その他も余裕があれば終盤に捕まえてその勢いでゴールをうかがうということもできたのでしょうが、(そのほうが、逃げ集団内に入った有力選手の終盤のアクションを封じ込めやすい)中盤の時点で詰め切らなくてはチームごと崩壊して終わるということもあったと思われ、早めの吸収になったかと思います。当然次の逃げ集団を決めるべく集団は活性化。逃げを捉える最後のプッシュで後方から来たメンバーにもやや疲労の色が見えたため、有力なスプリンターを抱えていないアンカーとしては、ここでの削り合いを厳しくしながらさらに攻撃的な逃げを作るのが重要です。狙い通り集団もばらけ始めました。
内間選手が鋭く飛び出し、力強く踏んでいったところで事件が。その前から何度か女子の集団を追い抜くことがあったのですが、男子の集団がちょうど女子のゴールにぶつかりそうだということでコミッセールが集団を強制停止。遅れていた選手まで全員復帰してちょうど3分ほど完全停止することに。
レース運営上しょうがないことは重々承知なのですが、これで完全にレースの質が変わったことは事実。240kmのレースがしんどいのは、240kmを連続で一気に走りきるからであって、ちょいちょい休みをいれればそれなりに誰でも走れることは、ロングの経験がある人なら実感できることだと思います。ここで集団は一旦完全に回復し、よーいドンで残り80kmをレースする準備ができたわけです。
似た状況を、大学時代の全日本学生個人ロードレースで体験しています。この場合、僕はプロトンに取り残される側だったのですが、残り距離をみて有力な逃げ集団をチームメイトと共に徐々に追い込んでいく状況にありました。ところが偶然にもコース内で火事があり、消防車が通るまでかなりの時間停止を強いられます。
レース再開後、なかなか元気になった集団を崩せないのに苛立ちながらも登りで無理やり集団をコツコツ引き伸ばす工作あるのみ。常にアンカーから攻撃をしかけながらも決定打はなく、ラスト2周に入ってやや静かに。
そしてラスト1周に入ったところの平坦区間でミス。10人ちょいの先行に入ったのが井上選手のみ。やや他チームとお見合いして集団との差がするすると開いていくことに。井上選手はアシストのために集団に戻ってまで牽引、初山選手と僕を残して他のメンバーも逃げとの差を詰めようとします。
登り手前で30秒とかなり厳しい差だな。。。と思っていたところで畑中選手の強力なアタックがあったため、追走を開始。少し遅れて追走にきた鈴木譲選手と龍選手とともにとりあえず先頭集団には追いつきました。少し遅れて窪木選手も到着。
たどり着いてみると、Team UKYOの独壇場といっていい状況。初山選手がさらにその後にブリッジしてくるも、定石通り土井選手と畑中選手が代わる代わる波状攻撃を仕掛けます。追走に入ると窪木選手が完全に食らいついてくる状況で完全に詰みました。
自分はラスト1kmで脚を使い切り、集団内の初山選手にあとは託すのみ。残念ながら初山選手も勝利ならず。今年の全日本が終わりました。
終盤になっていくつかミスが出たのがよろしくなかったかと思います。持てるカードの中ではかなり正しく動けたように思うし、力は出し切ったのですが、最後にUKYOのベテラン勢の勝負勘にやられた感があります。ニュートラルのことは不満ですが、それを抜けばギリギリどのタイプの選手にもチャンスがある面白いコースでした。
また来年に向けてコツコツやっていくしかありません。今後も変わらぬ応援をよろしくお願いします。