2015年7月11日土曜日

全日本ロードの考察

閾値以上のパワーでどの程度の仕事量をこなしているかについての考察


図は全日本ロードにおける、パワーの時系列グラフです。

ロードレースでは、自分のペースで走ることは許されないため、テクニックによる変動はあるにせよ、似たような出力が要求されます。体重が同程度の選手が、同じような走り方をすれば上と同じようなグラフになるでしょう。

ここで、LT、CP、FTPなど色々な値がありますが閾値を一つ設けて閾値以上の仕事量(=出力 * 時間)の変動をみてみることにします。

閾値を280Wから360Wに変化させ、上の走り方をした場合に閾値以上での仕事量がどのように変化するのかを示したグラフです。

ほぼ線形に変化していることがわかります。ここまで線形に変化するのは意外でした。(もっと非線形性があるかと思っていた)レースにもよるでしょうが。

閾値が280Wの選手と360Wの選手では閾値以上の仕事量に倍の開きがあり、大雑把には10W閾値が変化すると、仕事量が6%程度変化することがわかりました。これはなかなか大きな差で、イメージとしては3分走してたら10秒追加されるようなものです。