西薗:まあ、ちょっとステムとクランクだけ議論してきたんですけど、とにかく試すのが大事ですよね?
都貴:そう、試さないのがちょっと理解できないかな。色々語る人は多いけど。
西薗:一般の人は僕らプロ選手みたいにステムやらクランクやらハンドルやらとっかえひっかえするというのはかなり難しいんで、決死の覚悟でひとつのパーツを買って、それをしばらく使わないといけないという場面が多いというのが難しいんですよね。。。
都貴:まあそうだね。その部分は恵まれていたんだろうな。プロチームでも、融通がきかないプロチームに行ったら、自分で色々パーツ変えてっていうのを嫌がられるパターンだって結構あるわけだから。
西薗:あるでしょうね
都貴:頼みづらいよな、そういうところで、ステムとかポンポン変えてくれって。
西薗:意外と選手にとってはそういう細かいところが大事ですね。
ちなみに、都貴さんはサドル後退量が5cmドンピシャらしいですけど、その根拠ってあります?
都貴:規定だからってのもあるけど、その前も後ろもやってみて、5cmがやっぱりいちばんしっくりくるってのが一番。ここからちょっと前に出したり、下げたりしてもそれなりにメリット・デメリットってのはあるんだよ。だけど、総合力で考えるというか、ある種の無難さ?みたいなのをとると、このサドル位置になる。
西薗:うむ。
都貴:例えば、引いたことによって、サドル高上げないとつじつまがあわなかったり、色々あるじゃん。そういうサドルを動かすことって高さとか、ハンドルとの関係とか、色々なバランスが一気に崩れてしまうから、俺はどっちかというとサドルの位置を固定して、ハンドルで個性を調整する、みたいなイメージがある。
西薗:なるほど
都貴:だから、どっちもいっぺんにやろうとすると、一生答えなんかでないんだよ。
西薗:どっちか片方固定してみろと。
都貴:うん。でも、サドルの調整の仕方で言えることは、両手ばなしををしてさ、アウタートップに入れて、結構ガンガン踏んでも安定しているところを使ってる。それは、回しやすいというよりも、ギヤがかけやすいというのを優先していることになっていると思う。
西薗:うむ
都貴:で、ハンドル周りから腕の力は極力利用したいんだけど、なにせ俺は手が小さいから、なかなかあてにできなくて、そえるだけで力が入るところがあれば、まあ理想なんだけど。
とまあ、次回に続く。。。